【PCR検査、抗原検査~基本編】
いま、『無料配布』で
注目が集まる抗原検査。
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抗原検査キットには
「研究用」と「医療用」の
2種類があります。
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ネット販売も始まります。
もしご購入するなら
『医療用』をおすすめします。
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なぜなら、『研究用』は、
何の保証もなく売られている
キットだからです。
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この抗原検査は、確かに
感度も特異度もPCR検査より
一段落ちます。
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しかし、多くの人を一気に
30分程度で結果が判明する
使い勝手の良さがあります。
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発症直後に抗原検査しても
偽陰性となることもあります。
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よって、”みなし陽性”も
診断されていますから、
抗原検査の結果が全てではなく、
臨床症状を鑑みて診断しています。
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PCR検査のほうが制度が高いことは、
認知されていますよね。
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でも、PCR検査には
特別な装置が必要なこと、
結果が出るのに1,2日程度
必要になります。
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また、PCR検査については、
回復してしばらく陽性が続くという
課題があります。
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とくに鼻腔内には、
感染力は失われているものの、
ウイルス遺伝子が比較的安定な状態で
長期に残っているケースがあります。
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この場合、
数週間後でも検出できてしまうので
治癒判定にPCRを使用してはならない
理由となっています。
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かといって、
感染を否定するツールとして
精度の観点から
抗原検査を確定診断に使うことはできません。
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しかし、抗原検査は、
患者さん本人でも実施でき、
15分程度で結果が出る利便性を
うまく使うことで、一定の
感染状況を把握することができます。
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感染者との接触を知ってすぐに
たとえPCR検査を受けたとしても、
偽陰性の結果がでてしまいます。
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オミクロン株の場合、
発症前後がウイルス排出量が最大なので、
陽性の人との接触直後より
1日後から偽陰性の率が低下します。
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それでも、偽陰性はゼロではありません。
抗原検査もPCR検査も、
その結果は絶対ではないということ。
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もしご家族や学校なので集団感染があり、
自分も接触した可能性を認識しているなら、
接触後1週間は、
周囲への感染リスクの高い行動を避けましょう。