【ヘバーデン結節のスワンネック変形 】
ヘバーデン結節は、
手指の痛みと変形を主訴とする
中年女性に多い手指の病気です。
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一般的な痛み止めは効かず、
これまで年のせいや、使いすぎ、
治療法はありません、と
患者さんを諦めさせ続けてきた病気です。
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しかし、近年、
たとえ手指の血管が細くなっても、
脳や脊髄から痛みに効く
薬の発達によって
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痛みのコントロールの改善、
血流の改善、変形の抑止が
可能になってきました。
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当院の治療成績では、
8週間の治療で痛みは半減し、
安静時痛はなくなります。
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日本人350万人が悩む手指の痛みに
ようやく福音がもたらされる
時代が到来しました。
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しかし、
日本中に痛みの専門家がまんべんなく
存在することはありません。
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特にペインクリニックなんて、
各県の県庁所在地にしかないところが
ほとんどです。
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当院には日本全国から
ヘバーデン結節の治療を求めて
患者さんが来院されます。
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昨日の患者さんは、
岐阜県からいらっしゃいました。
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ヘバーデン結節は、
複数の要因からなります。
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その要因を分析し、
患者さん独自の主要な要因を
検査、治療アプローチを説明し、
薬や治療方法を選択します。
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この写真は、
ヘバーデン結節の患者さんの指です。
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第1関節は掌側に過剰屈曲し、
第2関節は過剰背屈し、
指がまるで『白鳥の首』
のように変形していることが分かります。
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これをスワンネック変形と呼びます。
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また、肘の肌の色と、手首から先の
手の肌色に大きな差がありますよね。
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つい変形に目が行きがちなのですが、
肌の色に注目すると、
特に指先は、赤く黒くなっていますね。
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爪も薄く弱くなっています。
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外で日焼けしたわけではありません。
痛みで血管が長年、縮こまり、
慢性的に手が炎症を起こしている状態、
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安静時にも(何もしていなくても）、
手が痛い状態を示唆します。
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「地元の病院では、年だから仕方がない、
と言われるばかりで、
なんの治療もしてくれなかった。
不安で、不安で仕方なかった。」
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そうおっしゃると、この患者さんは、
私の説明を聞いただけで
涙を流されました。
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第二次世界大戦後の
結核がそうであったように、
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それまでは、『治らない』
と言われた病気でも、
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ストレプトマイシンが発明され、
一気に治る病気に転換する
タイミングがあります。
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いつまでも不治の病で
済まされているばかりでは
医療の進歩はありません。
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痛みの専門家として、
誰にも分かってもらえない
手指の痛み治療に日々奮闘しています。
